「物の名称」には、発明者や発見者の名がつけられたものが多数あります。
たとえば有名な所では、X線を発見したヴィルヘルム・コンラート・レントゲンの名が由来の「レントゲン」とか
ちょっと面白いのになると、いわゆる「シルエット」は、緊縮財政のために、塗りつぶして細部を描かずに安上がりで作れる肖像画を考案した、フランスの貴族エティエンヌ・ド・シルエットに由来しています。
フランスつながりで行くと、「レオタード」は曲芸師のジュール・レオタールが考案…なんだ、レオタードってヒゲのおっさんが着るのが正統なんですね。
さて、日本人の発明品にも世界共通語になっているものは色々ありますよ。例えば、多くの住宅についているテレビのアンテナ、これの正式名称は「八木アンテナ」(または共同開発者との連名で「八木・宇田アンテナ」)といいます。
ちゃんと海外のサイトでも、その名前で呼ばれています。
これの発明者は、内閣技術院総裁や東京工業大学学長なども歴任した八木秀次(やぎ ひでつぐ)博士。
学究のみならず、参議院議員や実業家としても活躍された大変な名士で、昭和天皇から瑞宝大綬章も賜っています。
ところで、この世界に冠たる偉人の足跡を調べようとネット検索すると、こんな形のアンテナから、不敬な洗脳電波を放出している人物の情報が混じっちゃうんですよ。
これは由々しき事態なので、今後は
日本が誇る電波の偉人:八木秀次
日本を貶める電波系の人:山羊秀次
この表記が定着して欲しいと願う今日この頃です。